栃木県小山市の住宅リフォームならオリーブホーム。キッチン、お風呂、給湯器、トイレ、水まわり等の工事、増改築、外壁、屋根、塗装を手がける小山市の住宅リフォーム会社です。

  • 安いアスファルトルーフィングはダメ?という誤解

    こちらのアスファルトルーフィングはタジマ製のPカラーです。
    タジマ製の中では安価なアスファルトルーフィングとして有名な定番製品です。

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    安いアスファルトルーフィングは雨漏りしたり結露で野地板が腐食するという写真付きの記事などを見ることがあります。
    しかし、そのほとんどはアスファルトルーフィングに問題があるような書き方をしていますが設計・施工に問題があることがほとんどです。
    注・・・全ての記事ではありませんのでご了承ください。

    弊社は創業46年です。※昭和53年 ※オリーブホーム設立は平成9年
    弊社で新築した家の屋根の葺き替えを施工するときにアスファルトルーフィングや野地板の状況を見ることがありますがアスファルトルーフィングも野地板も乾いていて非常に良い状態です。
    腐食部分があるとすれば「軒先の部分」と「棟の部分」です。
    以前は軒先の部分は杉板などが露出した状態が普通でした。
    そのため屋根の端部などは腐食していることがあります。
    棟の部分は釘を伝って雨が染み込んで釘がスカスカの状態になっていることが多いです。これについてはビスに打ち変えれば応急処置は可能です。

    弊社の建物は単純な切妻や寄棟などが多いので雨漏り等の被害というのは少ない方だと思いますが・・・
    屋根の形状が複雑だと話は別です。
    屋根の形状については施工というよりも設計の問題です。特に2Fからの雨の流れを1Fの外壁部分で受けたりバルコニーの壁でまともに受けるような設計はかなり危ないです。
    最近はそのような部分の板金工事は30センチ以上は立ち上げて雨仕舞いの工夫をしますが昔はぜいぜい9センチとか12センチというのがほとんどです。
    さらにアスファルトルーフィングではなくフェルトという紙がほとんどでしたので雨漏りしたら直すのは容易ではありませんでした。

    その他、事例を挙げたらキリがないのですが・・・
    雨漏り・結露被害はアスファルトルーフィングが原因ではないのです。
    ほとんどが設計の問題です。次にあるとすれば施工の問題(アスファルトルーフィングの重ね不足・立ち上げ不足など)です。
    屋根によっては5分勾配とか1寸勾配という水平に近い緩い勾配の屋根もあります。また、瓦屋根の場合は4寸以下は雨漏りのリスクが高くなります。その場合はゴムアスなど高性能なアスファルトルーフィングが必要なのは今回の記事が誤解されないように補足として書いておきます。

    2024.09.25
    スタッフブログ担当/小野寺 秀行
    〈資格〉建築士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、給水装置工事主任技術者、福祉住環境コーディネーター、福祉用具専門相談員

    住宅リフォームを専門分野とする建築士。特に木造住宅の設計・リフォームに関しては小山市・小山市周辺で3,000件以上の設計・施工実績(住宅リフォーム実務経験年数27年)
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