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フローリング張替 フローリングの上にフローリングを直張りする施工方法の解説
今回はフローリング張り替えリフォームについての記事です。
フローリング張り替えにはいくつかの施工方法がありますが、今回は既存のフローリングを剥がさずに直接上に張る直張り(じかばり)の施工方法についての写真と動画をUPいたします。
今回のリフォーム施工例は小山市OS様邸のリビングリフォームです。
OS様、いつもありがとうございます!
OS様邸のリビングは約12畳です。フローリング張り替えは基本的に既存のフローリングを剥がして新しいフローリングを張りますが今回のリフォームでは既存のフローリングの上に直張りするリフォームです。
一見、解体工事や処分も必要ないので簡単そうに見えますが、直張りならではのテクニックが必要です。簡単そうに見えますが、現場状況によっては剥がした方が簡単な場合も多いですのでお客様と相談の上、状況判断をして施工方法等を決めています。
今回の記事はフローリング張り替えのひとつの方法としてこれからフローリング張り替えリフォームをお考えの方にとって少しでも有益な情報としてお伝えすることが出来れば幸いです。
フローリングを直張りする施工方法と工事の流れ
リフォーム前のフローリングの写真です。
約12畳(約6坪)のリビングです。
フローリングの下にある「根太」の位置に墨つぼを使用して「墨出し」を行います。
釘打ち機で既存のフローリングを留めます。
既存のフローリング材は根太に留まっていますが、約20年以上前のフローリング張りの場合、釘と釘を留める間隔が広い場合が多いので釘で増し打ちして補強する意味で釘打ちします。
釘はフローリング材より少し埋め込むぐらいが理想的な留め方です。
フローリング材はイクタ「パワフルフロアーREO」を使用しました。
フローリング張りはフロアステープルと接着剤を使用して張ります。
フロアステープルはホッチキス針と同じような形状です。専用の機械を使用して留めます。
接着剤はウレタン系を使用します。接着するだけでなく床鳴りがしづらいようにする意味もあります。
束と束石の間の隙間補修
最近の束は鋼製束が多いですが、約20年前の木造住宅では束は木製のものを使用していることが多いです。
木製というのが悪いわけではないのですが、束と束石の間に接着剤を付けていないのが一般的なので木材自体の痩せ・反りもありますが束と束石の間に隙間が生じてしまいます。
そのため、隙間の部分が床鳴りしているかのような状態になり床を踏むとキコキコという感じの音が鳴ります。床板自体の床鳴りとは少し鳴り方が違います。
今回はしっかりと直したかったので既存の床板に穴をあけて束と束石の間にクサビをいれて修復いたしました。
フローリングを直張りする場合のデメリット
現場状況にもよりますがフローリングの直張りは最新の注意を払って最善の施工方法で行えばほとんどの場合は問題なく張れます。しかしデメリットとして既存のフローリングの上にフローリングを張るので新しいフローリングの厚みの分だけ既存の床よりも高くなってしまいます。
床が高くなることによってドアなどの建具と干渉する場合があります。数ミリの干渉の場合はドアなどの建具の下端をアンダーカットすることによって対応することも出来ます。
また、掃き出しのサッシがある場合、サッシのレールの部分でフローリング材の木口が出てしまう場合があります。
その他にも現場状況によっては納まりの都合が悪い部分が出てくることも多いかと思いますが、納まりが付くのであればという条件付きですがフローリングの直張りというのもフローリング張り替えのひとつの選択肢に含めても良いかもしれません。
掃き出しのサッシの部分をアルミ製のL型アングルで納めた施工例の写真です。
リフォーム完了後の写真です。
小山市OS様邸リビングリフォームのYouTube動画
こちらのページでリフォームの詳細をご覧頂けます。
2017.09.22スタッフブログ担当/小野寺 秀行〈資格〉建築士、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー、給水装置工事主任技術者、栃木県震災建築物応急危険度判定士、福祉住環境コーディネーター、福祉用具専門相談員
住宅リフォームを専門分野とする建築士。特に木造住宅の設計・リフォームに関しては小山市・小山市周辺で2,800件以上の設計・施工実績(住宅リフォーム実務経験年数24年)趣味は登山・クライミングです。
小山市・野木町・栃木市・結城市・古河市です。
※車で30分以内を目安に工事対応エリアとさせて頂いております。
お問い合わせ下さい。
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